※管理人は2021年12月上旬にタイへ入国しました。この記事では、①2021年11月に「Thailand Pass(タイランドパス)」にて「Test & Go(テストアンドゴー)」によるタイ入国手続きを申請し、②「隔離1日」で入国した際のプロセスと「AQホテル」の予約等の流れについて記載します。
「Thailand Pass(タイランドパス)」の運用開始・一時停止・再開
2021年11月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、タイへの入国審査時に「Thailand Pass(タイランドパス)」という新規システムが導入されました。
しかしオミクロン株の流行に伴い、「Thailand Pass(タイランドパス)」の新規申請が2021年12月22日から2022年1月末まで一時停止されていました。そして停止措置が解除され、2022年2月1日から新規受付が再開されています。
私は2021年11月中旬〜下旬にかけてこの「Thailand Pass(タイランドパス)」システムの「Test & Go(テストアンドゴー)」で入国手続きを申請し、紆余曲折(一度承認拒否されました)しながらも無事に入国審査をクリアして、12月上旬にタイに入国しました。日本国内にてワクチンを2回摂取していたので「テストアンドゴー(Test & Go)」を利用することができ、「AQホテル」での隔離は1日だけで済みました。
必要書類(提出書類)
申請前に以下の書類を準備する必要があります。
・パスポート ・ビザ(必要な場合) ・新型コロナウイルス予防接種証明書 ・最低補償額50,000米ドルの海外医療(旅行)保険 ・AQ / SHA Extra +ホテルの予約確認書 (1日目と5日目2つのRT-PCRテストと、到着1日目の空港からの送迎が含まれている必要あり)
Point 1:ワクチンパスポート(英語記載)の取得
申請先は、接種を受けた際に住民票のある市町村(通常は接種券の発行を受けた市町村)です。
詳細 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_certificate.html
Point 2:AQホテルの予約
※「AQ」 とは、「タイ政府代替検疫施設」(Alternative Quarantine)の略称です。
私は上記↑のサイトにて、「The Westin Grande Sukhumvit, Bangkok」を1泊分予約しました。
予約したサイトを経由して、ウエスティンホテルのスタッフさんと直接メール(英語)のやりとりをしました。上記のサイトは仮予約しかできないため、予約確定は宿泊予定のホテルとメールでやりとりする必要があります。(途中でパスポートの写真をメールに添付しなければならない場面があり、若干不安になりましたが、問題なく予約でき宿泊することができました!)
Point 3:海外医療(旅行)保険への加入必須
新型コロナウイルス感染症及び関連疾患の治療費を含む最低5万米ドルの医療保険への加入が必要です。
ネット検索で色々な種類の保険が出てきますのでご確認ください。
申請手順
一番厄介な点は、添付書類がPDFにて受付されておらず、JPG、JPEG、PNGなどの画像に変換してからでないと提出できない点です。そもそもPDF等では貼り付けできないような仕様になっています。パスポート、ワクチン証明、ホテルの予約証、保険証等の必要書類を添付するときはご注意ください。
それでは申請方法について画像を添付しながら説明していきます。
※以下に添付している申請手続きの画像は、2022年2月16日時点のものです。
1.「Test & Go(テストアンドゴー)」を選択し、申請開始
2.渡航目的等の入力 (出発国、到着地の空港名、フライトNo.、到着日、タイからの出国予定日)
※英語入力必須
3.個人情報入力 (氏名、国籍、生年月日、メールアドレス、職業、パスポートNo.、パスポートの画像の添付)
※画像はJPG、JPEG、PNGにて添付必須。
4.新型コロナウイルスのワクチンの接種状況の入力 (1回目及び2回目に接種したワクチンの製品名、接種日、ワクチンパスポートの画像添付)
5.宿泊施設の予約内容の入力 (予約媒体、地域、宿泊施設名、住所、予約番号、宿泊期間、チェックイン/アウトの日付、予約証明書の添付、5日目の宿泊先情報、日本の住所・電話番号、緊急連絡先)
6.海外医療(旅行)保険の契約内容についての入力(証券番号、最低補償額50,000米ドル以上かの確認、タイでの滞在期間全日程をカバーする保険であるかの確認、効力発生日、保険証の添付、新型コロナウイルス感染症及び関連疾患の治療費を含む最低5万米ドルの医療保険である事等の確認及び証明)
※他に添付すべき必要書類があれば、3枚を上限として、このページにてPDF等にて添付できます。(VISAやその他別のページで添付できなかった必要書類等)
7.タイランドパスの申請手続き完了後、申請受付メールが届く
進捗状況の確認時に必要なキーコードが届きます。大体3〜7日以内に承認または拒否の結果連絡がメールにて届きます。私は6日目に届きました。
承認拒否 〜問い合わせ & 再申請〜
私は入国手続きに少し苦労しました。なぜなら1度目の申請を拒否されてしまったからです。「Thailand Pass(タイランドパス)」の申請期限に余裕を持って申請したところ、受付締切日の前日に「Reject(拒否)」されてしまいました。「何事じゃ、何が起こったんじゃ〜〜〜」と、航空券もホテルも予約していた私の顔面から血の気が一気に引きました。予約がキャンセル不可・返金不可だったからです。
しかもメールに記載されていた承認拒否理由が、簡素かつ抽象的過ぎてどこをどう直せばいいか不明でした。一応内容として、「何らかの添付書類のフォーマットの形式に不備がある」ということでした。ただし、私は全ての書類をJPEG等のフォーマットにて提出していたため、拒否理由に心当たりがありませんでした。
※現在、Thailand passからの通知を装った不審なメール(スパムメール)が届く事例が増加しており、タイ当局が注意喚起しているため、メールに記載されているURL等をクリックする際は細心の注意を払ってください。
以下、私が受け取った正式な拒否通知です↓
「Thailand Pass(タイランドパス)」は、私が渡航準備をしていた2021年11月に新しく始まった新規システムであったため参照できる情報が極端に少なく、特に日本人向けの説明が少なかったので英語圏のサイトなどをチェックしたりして「Reject」された理由を調べていましたが、同じような境遇の体験談が中々見つからずめちゃくちゃ骨が折れました。
結論から言うと承認拒否への対処法として、①「メールで質問を送る」と同時に、②「再申請」しました。
上記に加え、③「在日タイ大使館にも電話」しましたが、この件に関する受付窓口の営業時間が極端に制限されており、電話が繋がりませんでした。この「在日タイ大使館に電話をかける」という方法はおすすめできないです。
また、④「タイ国内の電話番号に直接かける」という手もありますが、タイ語ができないと難しいと思います。私は知り合いのタイ人の方にお願いして電話をかけて頂き、拒否理由と補正方法について質問して頂きましたが、結局「メールで通知した通り」という回答しか得られず、まともに取り合って貰えませんでした。
以下に、メールにて問い合わせする方法を記載します。(公式サイトからの引用)
In case your registration takes more than 3–7 days or you have an urgent need to travel because of medical / humanitarian emergency, please send an email to testgo@consular.go.th. To help us identify your issues quickly, please include the following information in your email:
Full name、Passport number、Date of arrival、Reason and evidence of emergency
Do not send duplicate emails as this would cause delays in processing your inquiries. Due to the volume of inquiries received, we may not be able to provide individual responses.
https://medium.com/thailand-pass/where-do-i-contact-for-thailand-pass-support-1636daadc180
以下、問い合わせとして私が実際に送信したメールです↓
期限ギリギリで拒否されてしまい焦っていたため、「緊急」ということを件名に打ち込み、とにかく「急いで回答してください」と言う内容のメールを送りました。(誤字脱字があります)
「再申請」については、一度目の申請の補正ができない仕様のため、新規で最初から申請し直しました。その際申請の最後のページで、前回の申請時に添付しなかった補足資料等も添付しました。
無事、承認が降りた!
結局、在日タイ大使館の電話受付窓口の営業開始時間まで待って再度電話をかけようとしていたところ、Rejectされていた申請が突然承認されました。おそらく、先に送っていたメールの内容を確認し、結局承認してくれたのだと思います。(メールに対する直接的な返信は届きませんでした。)
また、上記の承認通知が届いた翌日に新規で再申請していた方についても承認通知が届き、結果的に2つのタイランドパスをゲットしてしまいました。新規で再申請していたものについては申請から2日後に結果(承認通知)が届きました。最初の申請時には6日後に結果(拒否通知)が届いたので、申請期限ギリギリで申請したものについて優先的にチェックしていることが推測されます。
こういった事情から、もしかしたら時間的な余裕を持って申請してしまうと、逆に拒否通知等を受け取りやすくなったり申請内容のチェックを後回しにされてしまう可能性があると感じました。
とりあえず1回目も2回目も申請内容は全く同じなので、1回目の申請(拒否後に承認された方)については使用しないことに決め、2回目の再申請で承認された方を使って入国しました。
以下、実際に受け取った承認通知です↓
入国手続きで必要なタイランドパスのQRコードがPDFにて添付されていました。
まとめ
まず申請前に必要書類を準備することがマストです。(ワクチンパスポートの取得、AQホテルの予約、海外医療保険への加入等を早めに行う)
タイランドパス申請については英語での記入が必須です。また、添付ファイルのフォーマットに制限があるため、注意が必要です。
そしてこの記事では割愛しましたが、出国直前には日本国内でPCR検査の陰性証明(英語記載)を取得することが必須です。タイへの入国時に求められますのでご注意ください。
参照できる情報がまだ少ない中で、実際に個人で申請する方の参考になれば幸いです。
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